
リオとその対岸のアンディリオはコリントス湾の西端に位置し、この部分で湾が一番狭くなるため、戦略的な要衝だった。
この要塞をはじめて建設したのはオスマン・トルコ帝国のスルタンバヤジッド二世で、1499年のこと。建築には三ヶ月しか要しなかったという。
要塞を拡大、補強したのは1687年にここを奪取したヴェネツィア人で、十八世紀にはさらなる補修、拡大を行った。右の図で茶色の部分がトルコ時代、それ以外の青い部分はすべてヴェネツィア時代に建築された。

要塞の南側に位置するメイン・ゲート。

オスマントルコ時代の浴場(ハマム)。

ハマムの内部。

リオの要塞と、リオ・アンディリオ間にかかる橋。
この橋は2004年のアテネ・オリンピックに合わせて開通。全長2880メートルあり、ケーブルで吊り下げるタイプの橋としては世界で一番長い。
この橋ができるまで、リオ・アンディリオ間はフェリーでしか渡ることができなかった。
参考文献
- 現地の案内板
- Robin Barber, Greece (Blue Guide), London- N.Y. 2001 (Revised reprint of the 6th edition of 1995), p. 334.
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