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ミケーネ遺跡  ライオン門
ライオンの門
 私たちにとってミケーネ文明のシンボル的な存在であるこの門は、前十三世紀の中頃に、城塞へのメイン・ゲートとして造られた。門に近づくほど道の幅が狭くなり、敵からの攻撃を防ぎやすいように設計されている。
Lion Gate
 リンテル(入り口上の梁)と敷居(現在敷居は見えない)に使われている石材は、それぞれ20トン以上もある巨大なもの。入り口の幅は、下が3.1メートル、上が2.9メートル。現在でも、リンテルに扉を取り付けていた時の穴が残っていることから、かつては二枚の扉が取り付けられていたことが分かる。さらには閂が取り付けられていた穴も見ることができる(左下の写真)。

Lion Gate
 この入り口も、「アトレイウスの宝庫」の入り口と同じように、入り口部分の四角形と彫刻が入っている三角形の部分からなっている。このように、リンテルの上を三角形にするのは、リンテルにかかる重量を両脇の支石に振り分けるための工夫で、ミケーネ建築の特徴である。

 ここに据え付けられているライオンの彫刻は、高さが3.10メートル、幅が3.60メートル、厚さが0.70メートルあり、ヨーロッパに残る巨石彫刻としては最も古い。二頭のライオンの頭は正面を向いていたに違いないが、現存していない。ライオンが前脚を置いているのは祭壇、祭壇の上には円柱が立っている。円柱の上にも何かがあったはずだが、それは失われている。この図像は恐らく、ミケーネの王家かミケーネ市の紋章だったのではないかと推測されている。
Lion Gate

参考文献

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