エレウシスの遺跡
Eleusis

アテネ近郊の港湾工業地帯エレフシナにある古代エレウシスの遺跡。アテネから市バスに乗って45分ほどで到着する。遺跡はエレフシナの市中にあるので、飲食の心配はしなくてもよい。エレフシナ自体はぱっとしない町だが、スヴラキ屋、カフェなどはある。

基本情報(2009年の夏現在)

古代エレウシスはもともと独立した都市国家であったが、前七世紀(前675年ごろ)、アテナイに併合された。エレウシスにはデメテル神の聖域があり、全ギリシャ的な重要性を有していた。

デメテル神は農耕と豊穣の女神。また、デメテルの娘であるペルセフォネ(コーレーとも呼ばれる)も崇拝の対象となっていた。神話によれば、エレウシスがデメテルの聖地となったのは以下のような理由による。娘ペルセフォネを地界の神ハデスに誘拐されたデメテルは、娘を探して各地を旅して回っていた。疲れたデメテルがエレウシスの泉で休んでいたところ、エレウシスの王であったケレオスとその娘たちは、それと知らずに女神を厚くもてなした。正体を明かしたデメテルに、エレウシスの人々は神殿を贈り、デメテルはここに籠って、ゼウスに娘を戻してくれるよう交渉した。デメテルが隠れている間、地上からは実りが失われ、困惑したゼウスは、一年のうち三分の二の期間ペルセフォネがデメテルの元に戻ることを決め、デメテルはオリュンポスへと戻っていった。しかし、エレウシスに滞在する間デメテルは、エレウシス周辺のラリアの野に初めて穀物の種を蒔き、また、王ケレオスに「密儀」を伝えたのであった。

 エレウシスの密儀に入信するには三つの段階があり、まず、アンテステリオンの月に小密儀に参加し、次の年のボエドロミオンの月に大密儀に参加、さらに一年を経過して完全に加入することができた。

ここに写っているのは、小プロピュライアのエンタブラチャーであるが、デメテル神のシンボルである実った小麦と穀物容器が彫られているのが分かる。

参考文献

参照リンク

ギリシャ文化省ホームページ: エレウシスの遺跡


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