レティムノ市は、クレタ島の北岸、イラクリオとハニャの間に位置する港町。
古代にはリティムナと呼ばれていた。ローマ時代以降、ビザンツ中期までは衰退していたが、ヴェネツィアがクレタを支配するようになり、クレタが四つの行政区に分けられると、レティムノンは総督居在地の一つとなった。
上の写真は1626年にジャコモ・リモンディが造らせた「リモンディの噴水」。壊れてしまっているドームの部分はトルコ時代に造られた。

ヴェネツィアン・ハーバー。
ヴェネツィア次代に整備された港。レティムノの町は比較的防衛が不十分だったため、港の発展は妨げられた。

ヴェネツィアン・ハーバーに立つ灯台。これはオスマントルコ時代に造られた。

ヴェネツィア時代、16世紀に建てられたロッジャ。
トルコ時代にはKioutsouk Hadziz Ibrahim Agaのモスクとなった。
一時、レティムノ考古学博物館がここにあったこともあるが、現在(2011年)は古代の彫刻のレプリカを売る国営のショップとして使われている。

四殉教者教会。
十九世紀、トルコ人に断頭された4人のキリスト教殉教者を記念した教会。四人はこの場所で殉教した。

トルコ時代の浴場「ハマム」。

エスニキス・アンティスタセオス通りを南に下ってきたところにあるグオラ門。
門から出たところが四殉教者教会のある広場。

聖フラギスコス教会の横にある門。

レティムノンの町の小道。
参照文献
現地の案内板
Andonis S. Vasilakis, Crete. Heraklion: Mystis, [s.d.], p. 246-253.
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