イラクリオ(イラクリオン、ヘラクリオンとも)はクレタ島の首都。全島民約30万人のうち約14万人がこの町に住んでいる。

イラクリオの中心、エレフテリオス・ヴェニゼロス広場にあるモロシーニの噴水(上の写真も)。
1623年、フランチェスコ・モロシーニが建造。モロシーニは、アルハネスからイラクリオまで水道を引き、この噴水を造った。
噴水に組み込まれているライオンから、ヴェニゼロス広場はライオン広場とも称される。

聖ティトス教会。
聖ティトスはイラクリオ最初の司教。教会自体は1856年に再建されたもので比較的新しい。

1541年、ミケーレ・サンミケーレによって建造されたロッジャ。後にモロシーニによって修復された。

ヴェネツィアの守護聖人である福音記者マルコに捧げられたこの教会は1239年に建てられた。
現在では教会ではなく、文化的行事のための会場として使われている。

1776年、ハジ・イブライム・アーによって建造された水のみ場。
現在はカフェニオとして使われている。

コルナロス広場にある「ベンボの噴水」。
1552-1554年、ジャンマッテオ・ベンボによって造られたものであるが、中央に飾られている大理石像は、イエラペトラで発見されたローマ時代もの。もともとはペディメントもあったのだが、取り除かれてしまった。

イラクリオの要塞。クーレスの要塞とも。十六世紀、ヴェネツィアがクレタを支配していた時代に造られた。
オスマン・トルコ時代には、監獄としても使われた。

同じくイラクリオの要塞。
壁面に、ヴェネツィア共和国の紋章であるサン・マルコの獅子のレリーフが飾られている。

イラクリオの古い商店街。普通の食料品からおみやげ物まで売っている。レストランやカフェも。

イラクリオの大聖堂「聖ミナス教会」。
参照文献
現地の案内板
Andonis S. Vasilakis, Crete. Heraklion: Mystis, [s.d.], p. 112-123.
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