エゴステナ(ポルト・ゲルメノ)は、コリント湾東部に面するリゾート地。古典期末からヘレニズム時代の城砦が残っている

文献資料にはほとんど現れないため、この城砦がいつ造られたかは、建築スタイルと歴史的背景から推定するほかにない。現地の案内板によれば、有力なのは、アテネ人がメガラと同盟を結んだ後、テーベの脅威に備えて、前343年に建設したという説。
丘の高い部分にアクロポリスが位置し、城壁の保存状態は最もよいが、壁自体は海にまでずっと続き、港も囲い込んでいた。

右に写っているのは最もよく残っているアクロポリス南端の塔。

同じく南端の塔を近くから撮影した写真。8.8メートル四方、高さが18メートルほどある
ロープが張られていて、中に入ることはできない。

アクロポリス東側の城壁に開いている門。
裏口として使われたのだろう。

城壁の海にまで続いている部分。城壁が港を囲い込むようになっていた。
参照文献
- Christopher Mee & Antony Spawforth, Greece. An Oxford Archaeological Guide. Oxford/ OUP, 2001, p. 133-136.
- 現地の案内板
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