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ポルトガル旅行記

20) リスボン大聖堂(2008年10月15日水曜日)

リスボン大聖堂
 次に向かったのはセ、つまりリスボン大聖堂。

 地図で見ると、コメルシオ広場のすぐ横にあるように見えるが、坂を上らなければいけないので、それほどは近くない。ただ、ここはトラムが通るので、トラムを利用して来ている観光客も多く見かけた。

 右に写っているのが、ロマネスク様式のファサード。でも、ちょっとお城のように見える。キリスト教徒がリスボンをイスラム教徒の手から奪回したことを記念して、1150年に建築が始まった。それ以前、この場所にはモスクがあったのだそうだ。

 この近くにはローマ時代の劇場跡があり、この場所が古代からずっと都市の中心部として機能していたことを窺わせる。

黄色いお菓子
 教会に入ろうとしたら、その近くにあるお菓子屋さんのショーウィンドーに足止めされる。

 卵黄と砂糖を固めたように見えるお菓子。劇甘で美味しそう。
菓子パン
 こちらは焼き菓子と菓子パン。

 左がブロアス・デ・メル、右がボロ・デ・サント・アントニオという名前。ぐぐるとレシピがたくさん出てきた。有名なお菓子らしい。

 大変魅かれたのだが、ここで食べてしまうと、晩御飯が食べられなくなるので我慢。グルメ・ブログを読んでいると、一日5色ぐらい食べて平気な人がいるようだが、私には無理。グルメ・ブロガー失格。
リスボン大聖堂のキオストロ
 大聖堂本堂は、特に飾り気のない建物なので、写真は省略。イタリアやギリシャの派手派手教会を見慣れていると、ポルトガルの教会はちょっとさびしい(しかし、Rough Guideによると、ジョアン五世の命令で、一時ロココ式に装飾されたことがあるのだが、大地震とその後の修復で取り払われたのだそうだ)。

 本堂を見るのは無料なのだが、回廊に入るのにはチケット(2.50ユーロ)が必要。チケットを売るところで、どうしようかなと迷っていると、なぜかチケット売りのおじさんから熱烈なセールスを受けたので、押されて購入。

リスボン大聖堂の回廊
 回廊が建設されたのはディニス王の時代なのだが、ここの見ものは、発掘された回廊中庭部分。

 ローマ時代から、イスラム支配時代、中世から近代に至るまでの建設の跡が露出している。現場には解説板が立っていて、どの部分が何時代のどんな建物なのかがわかるようになっている。

 ただ、別に美しいものではないので、考古学好きか、リスボンの歴史に特に興味がある人向けだろう。

飾り円柱 皇女アンナの石棺
回廊の中に置いてあった飾り円柱。ローマにあるトラヤヌスの円柱を思い出した。 アプシス(後陣)の礼拝堂に安置されている皇女アンナの石棺(十六世紀)。

アズレージョ


 これは、大聖堂の近くで見つけたアズレージョ。

 何かの工場なのだろうか、鍛冶たちが働く様子が描かれている。この横にあったアズレージョには1918年と作成年度が入っていた。宗教的なモチーフや幾何学模様だけではなく、こうした日常的な光景を描いたアズレージョも面白い。
猫


 やはり近くで見つけた店番猫。撫でようとしたら逃げた。

Miradouro da Santa Luzia
 大聖堂からサン・ジョルジェ城に登って行く道の途中にあるミラドゥーロ・ダ・サンタ・ルジーア。

 展望ポイントなのだが、アズレージョで装飾されていて趣がある(ご覧のように、タイルの保存状態は決して良好とは言えないが)。

アルファマ

 そして、これがミラドウロからの風景。ただ、景色自体はサンタ・ジュスタからの方がきれいかな。

 テージョ川は本当に広くて、海のようだ。下に広がっているのはアルファマ地区。この辺は、イスラム時代の町並みが残っているのだそうだ。ファドが聞けるレストランなぞもいくつか見つけた。

リスボンのトラム

 トラムに乗って、中心街に帰ることにする。

リスボンのトラム
 トラムの中。

 内部は木でできていて、趣があってよい。ただ、こんな時代を感じさせるトラムばかりではなくて、例えばリスボンとベレムを結ぶスーパートラムは普通の地下鉄の中と大して変わらない。新しいものと古いものが共存する町は素敵だ。


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<参照文献>
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