正教会のミサ


 正教会のミサには三種類あり、まず、早朝におこなわれる「オルスロス」、それに続けておこなわれる「リトゥルギア」、夕方に祝われる「ヴェスペロス」があります。
 かつては毎日三回ミサが行われていたようですが、現在では週に二〜三日が普通で、小さい教会だと日曜だけということもありま。修道院では毎日三回のミサが執り行われます。
 一番重要なのは「リトゥルギア」で、1時間から2時間続きます。
 リトゥルギアの最後の方で、希望する信者は聖体拝領を受けます。聖体拝領を受けられるのは、精神的指導者に告解を行ってその許しを得た人で、しかも、朝から何も食べていない正教徒だけです。ただ実際には、信徒がかなり勝手な解釈をして、聖体拝領を受けているようです。聖体拝領を受けるのは、年に一回以上、三〜四回というのが普通です。
 聖体拝領とは、キリストの肉と血のシンボルであるパンと赤ワイン(=聖体)を口から身体の中に受け入れることです。「コミュニオン」ともいいます。
 ミサが終わると、聖体拝領を受けなかった信徒が司祭の手から「アンティドロン」と呼ばれる白いパンを受け取ります。受け取る前に三回十字を切り、受け取る時に司祭の手にキスします。受け取ったら、普通に食べて大丈夫です。これは、正教徒ではなくても、キリスト教徒ではなくても受け取ることができます。

 カトリック教会では、ミサの主要な部分がラテン語で行われますが、正教会は言葉にあまりこだわりません。ギリシャの教会では全て古典ギリシャ語、ロシアの教会の大部分では教会スラブ語ですが、アメリカやイギリスにある正教会の中には英語でミサを行うところもあります。私は行ったことがありませんが、日本の正教会では日本語だそうです。


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