七つの秘蹟


 正教会における七つの秘蹟(機密)は、カトリック教会とほぼ同じで、以下のようなものです。

  1. 洗礼
  2. クリスメイション(カトリック教会の「堅信」)
  3. 聖体拝領
  4. 改悟・告白
  5. 聖職叙任
  6. 結婚
  7. 病人への塗油

 これらの七項目は十七世紀になって確立したもので、それ以前は何を「秘蹟」と見なすかについて意見の相違がありました。

 洗礼、聖体拝領、聖職、結婚については別の所で既に述べました。

 クリスメイションというのは聞きなれない言葉だと思いますが、これは、洗礼と同時におこなわれることが多いため、洗礼の儀式の一部のようになっているからです。クリスメイションの際には、主教もしくは司祭が、洗礼を受けた人の身体の各部分に「クリズム」(ギリシャ語では「ミロン」)と呼ばれる油を塗ります。この時、聖霊が下って、被受洗者を教会の一員とするのです。

 改悟もしくは告白の秘蹟は、信徒が聖職者(告白を聞く資格をもっている人のみ)に自らの罪を告白し、聖職者が神にその許しを乞うというもので、これで罪が洗い流されます。贖罪のための罰が課されることもあるそうですが、これは希です。
 信仰を実践している正教徒は、告白を聞いてもらうための聖職者を決めています。この聖職者は、教区の聖職者とは限らず、自分で決めることができます。

 病人への塗油は、病んだ人の身体を癒し、罪を許すために行われます。カトリックの「終油の秘蹟」とは異なって、死を間近にしているわけではない人にも施されます。


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