結婚


 結婚は七つの秘蹟の一つであり、宗教的に大きな意味があります。
 正教会で結婚式を挙げることができるのは正教徒だけで、他の宗教に属する人と正教徒、他の宗教に属する人同士の結婚を正教会で祝うことはできません。正教徒同士であれば、国籍は問われません。つまり、ギリシャ正教徒と日本人正教徒は、何の問題もなく正教会で結婚式を挙げられます。

 ギリシャで正教徒同士が教会で結婚する場合、当事者が教会に行き、結婚の意志を示すことが必要です。それから、日にちを決め、司祭か主教に結婚の秘蹟を授けてもらいます。
 ローマン・カトリック教会とは異なり、正教会では離婚を認めています。夫婦の折り合いが悪い場合、修復できるように説得が行われますが、それでも両者離婚の意思が固い場合には、教会が離婚を認めます。教会に認められて離婚した人は、再び教会で再婚することが可能です。ただ、教会でできる結婚は三回までです。
 ギリシャの正教徒の間では、教会を通さない、法律上だけでの結婚は希です。欧州連合の規約に則り、ギリシャも法律上だけでの結婚(シヴィル・マリッジ)を認めてはいますが、カトリックの国イタリアと比べてもその例は少ないです。

 男女は教会で結婚するまで性的な関係をもってはならないというが教会の教えです。しかし、結婚した夫婦の間の性交渉は神の恵みとして享受されるべきものと考えているため、カトリック教会のような、「性」=「罪」という概念はありません。正教会の聖職者に婚姻が許されているのは、こうした違いもあるようです。
 堕胎は罪です。しかし、避妊に関しては罪と考える人と、そうではないという考える人がおり、教会の統一見解はないようです。

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