聖人


 カトリック教会に聖人がいるように、正教会にも聖人はいます。
 カトリックの聖人認定が、ローマ教会に独占されているのに対し、正教会ではアウトケファリアをもった教会がそれぞれ認定しています。しかし、認定の意味自体、カトリック教会ほど重要ではないようです。
 その理由の一つは、正教会がしばしば迫害を受ける立場にあったからです。オスマントルコ時代のギリシャで受難した精神的指導者は、しばしば教会で聖人として崇拝を受けましたが、トルコ政府からの圧力を恐れて、教会は正式な聖人認定をしていませんでした。これは、共産主義時代のロシア・東欧圏でも同じです。
 教会だけではなく、家庭でも、聖人はイコンを通じて崇拝されます。イコンは聖人の存在を身近に感じさせる効能をもっています。
 正教徒には、聖人と同じ名前を持っている人がたくさんいます。このような場合、同じ名前の聖人が守護聖人となり、成人の日を「名前の日」として祝います。

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