サン・ニコーラ・イン・カルチェレ教会と古代の神殿跡
San Nicola in Carcere
『イタリアへの扉』ローマとラツィオ > サン・ニコラ・イン・カルチェレ教会の遺跡群

[所在地] ローマ ラツィオ イタリア Via del Teatro di Marcello 46, Roma, Lazio, Italia

ローマ時代の野菜市場Forum Holitoriumに立つサン・ニコーラ・イン・カルチェレ(牢獄の聖ニコラウス)教会は1128年に建築され、1599年にファサードを含む改築がおこなわれた。鐘楼はピエルレオーネ家の防衛塔として建築されたもの。教会は、前一から後一世紀の神殿三つを組み込んで建てられている。

教会が立つのは、三つ平行して並んでいたもののうちの真ん中の神殿であるが、その両横に立っていた神殿の列柱をそれぞれ取り込んでいる。従って、教会の外壁に露出している列柱は、左右に建っていた神殿の一部である。教会に向かって左側(南側)の壁には、ペペリーノ凝灰岩でできた柱とイオニア式柱頭が、左側にはトラヴェルティーノ岩の柱とドーリア式柱頭が見える。これらのものは、ほぼ前一世紀から後一世紀につくられたもので、ハドリアヌス時代の火事の後で修復に用いられたレンガが付け加えられている。しかし、神殿の起源自体はもっと古く、前三から二世紀に遡る。どの神殿がどれなのかは確実ではないものの、教会に向かって左側からヤヌス、ユノ・ソスピタ、スペスの順ではないかと推定されている。

ハドリアヌス帝の修復を記録した碑文が残っている(CIL VI. 978)。
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San Nicola in Carcere
教会内部

参考文献

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