ロムルス神殿
ロムルス神殿
『イタリアへの扉』ローマとラツィオ > ロムルス神殿

[所在地] フォロ・ロマーノ ローマ ラツィオ イタリア Foro Romano Roma Lazio Italia

Tempio di Romolo Augusto四世紀の初めに建てられた建造物で、一般に、簒奪皇帝マクセンティウスが夭折した息子ロムルスのために建てた神殿と考えられている。しかし、この同定は確実なものではない(Coarelliはユピテル・スタトル神殿・ペナテス神殿と同定する。詳しくは参考文献を見よ)。いずれにせよ、ローマの始祖ロムルスとは無関係。

円形のホールと、その両側に立つ二つのホールからなる。写真は丸天井を持つ円形ホールの部分。両脇のホールは、向かって左側のものはほとんど完全に崩れており、右側はポーチの二本の柱(緑色の石でできたもの)がまだ立っている。

装飾的なエレメントは、ほとんどが他の建造物から取られた「スポリアspolia」である。右側ホールの柱の一本にのっている柱頭はセウェルス朝時代のもの(90年ごろ)、その上のコーニスは一番上の部分がセウェルス朝時代のもの(三世紀の初め)で、その下のエンタブラチャーと柱の台は四世紀。

ロムルス・アウグストゥルス神殿扉の部分の装飾に用いられている柱とアーキトレーヴの間には、もともとコンソールがあったが、失われたので、17世紀の建築家が柱の台をトラヴェルティーノ石で新たに造って高さを調節した。青銅の扉と扉を取り囲む白色大理石の部分はセウェルス朝時代のもの。扉の横柱(リンテル)の上に載ったコーニスは四つの部分からなっており、中央の二つ(色の濃い部分)は一世紀か二世紀の初めにつくられたもので、両端の二つは四世紀の職人がつくったもの。赤色斑岩の柱は向かって左のほうが心持ち短いので、柱頭との間に大理石を入れて高さを調節してある。コリント式の柱頭はフラウィウス朝時代のもの。アーキトレーヴは一世紀初めのもので、もともと縦にして見るためにつくられている。最上部のコーニスは三つのブロックからなり、うち二つがアウグストゥス時代の建物からとられている。

参考文献

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