ピサの大聖堂
ピザの大聖堂
[場所] ドゥオモ広場 ピサ トスカーナ イタリア Piazza del Duomo Pisa Toscana Italia

ラテン十字プランの教会。長さは100メートル、幅72メートル(翼廊部分)、高さ51.36メートル(丸屋根部分)に及ぶ。海運商業都市ピサ最盛期を象徴する建築物のひとつで、この様式は、トスカーナ、サルデーニャ、コルシカ、プーリア、ダルマツィアなど広範な地域の教会建築に影響を及ぼした。

建築は、パレルモの海戦でサラセン人に勝利したことを記念して、1063年に始まった。それ以前には、サンタ・レパラータの教会が立っていたらしい。最初の建築にたずさわったのは、ピサ出身の建築家ブスケト・ディ・ジョヴァンニ・ジューディチェである。1118年9月29日教皇ゲラシウス二世は、ドゥオモを天に召された聖母(Santa Maria Assunta)に奉献した。

最初に建築されたものは、現在よりも小さく、ギリシャ十字型プランをもち、丸屋根もなかったらしい。ドゥオモの側面を見ると、ファサードから五つ目のアーチ装飾までの色が違うが、これはこの部分が後から付け加えられたためである。この拡張工事が行われたのかがいつかについては議論があり、ブスケト自身が行ったという説もあれば、1120年から1125年の間に行われたという説もある。ファサードは、十二世紀の末、ライナルドによって完成した。

しかし、1595年10月25日、火災で内部が大きな被害を受ける。修復工事は、当時ピサを支配していたメディチ家の庇護のもとで行われ、修復の責任者は、ラッファエレ・ディ・パーニョ、アントニオ・ルピチーニ、ジョバンニ・カッチーニ、アレッサンドロ・ピエローニと続いた。

西向きのファサードは、高さ34.20メートル、幅35.40メートルの大きさ。下の部分は、ビザンツ風に、半円柱でポルティコを装っており、半円柱が支えるアーチの内側は、アルメニア風のロザンゲで装飾されている。上部は、細い円柱とアーチが支える、四層の小柱廊になっている。

ファサードの最上部には三つの像が置かれている。中央にあるのは、アンドレア・ピザーノ作とされる『幼児キリストを抱く聖母』。

ピサのドゥオモ正面

正面には三つの入り口があるが、それぞれブロンズの扉が設置されている。これらは、十七世紀の初めにジャンボローニャ派の彫刻家が作ったもの。扉のレリーフは、聖母の生涯(中央扉)とイエスの生涯(左右の扉)を描いている。扉の上のルネッタはモザイクで装飾されているが、中央と左のもの(聖レパラータと聖母)は、プラートのアントニオ・マリーニのデザインを元に、右のもの(洗礼者ヨハネ)はフィレンツェのアレッシオ・バルドヴィネッティが1467年に作ったオリジナルを元に、ルッカのジュゼッペ・モーデナが1829年に作成したものである。

十九世紀には何度か大規模な改修が行われている。

ファサード下部、向かって一番左のアーチ型装飾の下には、ドゥオモの最初の建築者、ブルスケトの墓碑が埋め込まれている。

参考文献

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