ティロカフテリ
フェタチーズと唐辛子のディップ

ティロカフテリとは「辛いチーズ」という意味で、ギリシャ料理にしては珍しく、唐辛子を使います。
基本的にはパンにつけて食べるものですが、肉や魚と食べてもかまいません。パンは、日本風の食パンやミルクの入ったパンよりも、重くてしっかりしたイタリア風のパンの方が合います。手に入らなければ、フランスパンがいいのではないでしょうか。
一応、下に材料を書き上げましたが、フェタと唐辛子という部分以外は自由です。右の写真に写っているのは、アテネで食べたティロカフテリですが、これには青唐辛子は入っていませんでした。簡単な料理ですので、自分の好みになるように、調節しながら作ってください。
材料
- フェタチーズ 200グラム
- 緑の生唐辛子 小さめのもの1本(ギリシャの唐辛子はこんな感じです)
- 乾燥赤唐辛子 好みの量(入れなくてもよい)
- ギリシャ風ヨーグルト(無糖) 100cc程度
- オリーブオイル 大匙2
作り方
- 緑唐辛子を縦に二つに切り、種を取り出して、小さく切っておく。
- ボールの中でフェタ・チーズを潰す
- だいたい潰れたら、唐辛子、オリーブオイル、ヨーグルト、赤唐辛子(最初は少なめに)を入れて、さらに潰し混ぜる
- 辛さが足りなければ唐辛子を足し、硬すぎるようなら、ヨーグルトを足して調節すれば出来上がり
ヒント
- 上にも書きましたが、この料理、はっきりとしたルールはありません。唐辛子の種類や量は、お好みのように変えてください。ヨーグルトは、ギリシャ風のものが手に入らなければ、普通の無糖ヨーグルトでかまいません
- 上の組み合わせの他に、ヨーグルトではなく、クリームチーズやリコッタチーズを合わせるバージョンもあります
- 酸味が足りなければ、レモン汁を加えてください
- フェタチーズは塩辛いので、基本的には塩を加える必要はありません。しかし、フェタ「風」チーズの中には塩味の少ないものもありますので、その場合には塩を足してください
- トルコにも、これと似た料理があるのですが、それには生ニンニクや乾燥ミントを加えるそうです
ティロカフテリ・コレクション
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色が緑色なのは、生の青唐辛子を使っているから。 アテネ、プシリ地区のタヴェルナにて。 |
このティロカフテリは、生の唐辛子ではなくて、ピクルス(トゥルシ)にした青唐辛子を使っている。 アテネ、モナスティラキのタヴェルナにて。 |
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レスヴォス島のアギアソスという町で食べたティロカフテリ。ほぼ液状。 変わった味だったので、どのようなチーズを使っているのか質問したところ、地元産の五つのチーズをブレンドしているとのことだった。唐辛子の辛さはほとんどないが、癖のあるチーズを使っていてピリピリ感がある。 |
ペロポネソス半島ラコニア県モネンヴァシアの近くで食べたティロカフテリ。 フェタチーズと唐辛子以外はほとんど何も入っていない。パサついて、ちょっと食べにくかった。 |
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アテネ、プラカ地区のタベルナ『テスピス』で食べたティロカフテリには、ギリシャのグリーン・チリを刻んだものの他に黒胡椒が入っていた。ピリピリした辛さで美味。 |
