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オリーブとオリーブオイル

オリーヴ
 ギリシャ料理にオリーブオイル(ギリシャ語では「エリオラド」)は欠かせません。オリーブ・オイルを使わない料理は存在しないと言ってもいいほどです。ギリシャ正教で定められた食事節制の日には乳製品を食べることが出来ないので、そのような時には、ケーキやクッキーもオリーブオイルを使って作ります。

 左に写っているのは、オリーブの木の枝。葉っぱの表はオリーブグリーンですが、裏は銀色なのが分かるでしょうか。このため、特に風に揺られた時には、木が銀色に輝いているように見えます。

 ギリシャはスペイン、イタリアに次ぎ、世界三番目のオリーブ産出国です。オリーブの木はは乾燥に強く、石灰質の土壌を好み、また、海の近くでよく育つので、ギリシャの土壌と気候はオリーブ栽培に適しています。ギリシャで最も有名なオリーブ産地はペロポネソス半島ですが、多少の水と気温さえあれば、どこででも作られています。

 オリーブの木は成長が遅い代わりに、とても寿命が長く、1600年から2000年生き続けているものも知られています。


Fresh Olive Oil
緑色がとても濃いフレッシュ・オリーブ・オイル。加熱には向かない。

 地中海の国々の人々は、自分の国(地方)で産出するオリーブに自信を持っていて、ギリシャ人はギリシャのオリーブ・オイルが一番だと言い、イタリア人はイタリアのオリーブ・オイルが一番だと言います。どうやら、自分の舌に馴染んだオリーブ・オイルが一番良いということのようです。太陽の光が強い所のオリーブ・オイルの方が味が強い傾向にあります。ただ、味が強いオリーブ・オイルの方がいいかどうかはあくまで好みの問題で、自分の舌に合うものを見つけるのが一番ということでしょう。

 サラダ・オイルを舐めて美味しいと思う人はそれほどいないと思いますが、オリーブ・オイルにはそれ自体に味があるため、調味料的な使われ方もします。例えば、フェタ・チーズを食べる時に上からかけてみたり、魚を食べる時に上から垂らしたりするのです。オリーブ・オイルが好きな人にはたまらない美味しさです。


 オリーブ・オイルは宗教的にも重要で、洗礼の時には、水(季節によってはお湯)とオリーブオイルを混ぜたものが使われ、また、教会でも家庭でも、イコンの前で、オリーブオイルを燃料にした火を灯す習慣があります。旧約聖書にある、ノアの箱舟の物語では、箱舟から放たれた鳩がオリーブの枝をくわえて来たので、洪水が治まったことが分かったとされています。

 キリスト教以前のギリシャでも、オリーブには宗教的な意味合いがあり、ゼウスに捧げるオリンピア祭(現代オリンピックの元となった祭典)では、勝者にオリーブの冠がかぶせられ、また、オリンピアの永遠の炎でもオリーブオイルが燃やされていました。オリーブはまた女神アテナの木であり、アテナがアテネ市にオリーブの木を与えたという神話は有名です。





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