ハドリアヌス帝のアーチ

Arch of Hadrian

<場所> ギリシャ アッティカ アテネ

Hadrian's Arch  ハドリアヌス帝のアーチ。オリンピアのゼウス神殿の近くだが、敷地の外にあるので、このアーチを見るために入場料を支払う必要はない。右は、修復中だった2002年に撮影した写真。

 二世紀から三世紀前半にかけてアテナイは繁栄し、人口が増加した。アテネをこよなく愛したハドリアヌス帝は市の東側を新たな街区とし、水道を引いた。131年に落成したこのアーチは旧市街と新市街の間に位置する。

 全体の高さは18メートル、幅12.5メートル、奥行は2.3メートル。素材はペンテレー産大理石。アーチは二層構造になっており、下の層は中央が開いていて、人が通るようになっている。現在は失われているが、前に二本の柱が立っており、上下の層の間にあるアーキトレーヴでつながっていた。上の層は細めの柱がアーキトレーヴを支えている。中央のアエディクラには、ハドリアヌスかテセウスの像が置かれていたのだろう。


 門の西側(アクロポリス側)には「これがアテネ、テセウスの古い都市」、門の東側には「これはハドリアヌスの都市であり、テセウスのものではない」という碑文が刻まれている(IG 22, 5185)。したの写真に写っているのは西側。

ハドリアヌスのアーチ

 このアーチとよく似たものが、エレウシスにも二つ立っていたが、現在はほとんど残っていない。

参考文献


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