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タベルナ「ニキタス Nikitas」

taverna Nikitas
 2009年3月の日曜日、プシリにあるこのタヴェルナにて、二人で昼食を食べた。

 この日、プシリのどこかで昼ごはんを食べようとは思っていたのだが、どの店で食べるかは決めていなかった。プシリにはたくさんのカフェやレストランがあるのだが、日曜日の昼に食事を出している店はそれほど多くない。ぶらぶら歩きながら、良さそうな店を探すうちに、プシリの繁華街から外れると、二人の酔っ払いを警官の一団が取り押さえようとしていた。プシリとオモニアの間のこの地域、あまり治安がよくないのだ。
 というわけで、急いで繁華街のほうに戻り、食事を出していた最初に店に入ることになった。店に入った時には名前も見なかったのだが、それが結局この「ニキタス」だった。
Greek food
 1967年の創業と書いてあるので、ここ数年で新しいレストランやカフェが立ち並ぶようになったプシリでは老舗の部類に属する。家族経営らしく、サービス・スタッフにも雇われウエイターという雰囲気はない。

 メニューはとても短くて、10種類程度のメゼ(小皿料理)の他は、焼いた肉と「今日の料理」の数皿だけ。魚料理やベジタリアン向けの料理はほとんどない。とは言え、基本的なギリシャ料理のレパートリーは揃えているので、何か変ったものが食べたいというわけでなければ、食べたいものは見つかるのではないか。

 復活祭前の節食期間中だった私たちは、肉料理以外のものを注文。この店、基本的に「プシスタリア」と呼ばれる焼肉料理店なので、選択の余地はあまりなかった。

 注文した品は驚くべき速さでテーブルに並んだ。どうやら、調理済みのものを皿の上に乗っけてくるだけのシステムらしい。これは、ギリシャのタベルナでは珍しいことではない。ギリシャ人は日本人と違って、熱々の料理はあまり食べないからだ。だが、焼き肉料理を注文していたら、注文が入るごとに焼くので、もっと時間がかかっていたかもしれない。

Cuttlefish and spinach
 こちらは、「今日の料理」だった、イカとほうれん草の煮込み。ギリシャでは、正教の節食期間中によく食べられる料理だ。

 それほど量が多くないし、ほうれん草に比してイカの割合が少ないので、€6というのはちょっと高く感じられたが、味は美味しかった。

Cheese pie
 こちらは、オーブンで焼いたチーズパイ(€4.50)。

 本当はティロクロケテス(チーズ・コロッケ)を注文したかったのだが、その日には出していないということだったので、お店の人がこれを薦めてきた。

 このティロピタ(チーズ・パイ)、チーズの配合が絶妙で、とても美味しい。ぜんぜん塩辛くないし(フェタチーズを入れすぎると塩辛くなる)、むしろミルキーで、フワフワしている。周囲の常連さんたちの会話に耳を傾けてみると、どうやらこのチーズ・パイ、お店の名物だったようだ。

tyrokafteri
 こちらはフェタチーズと唐辛子のペースト、ティロカフテリ(€3)

 色が薄緑色なのは、薄緑色の生唐辛子が使われているから。ということは、その日のうちに作られたものに違いない。最近のティロカフテリには、マヨネーズが混ざっていることがよくあるのだが、これはそういうこともなく、大変美味しかった。

horta
 比較的寒い日だったので、サラダではなく、茹でた青菜(ホルタ)を注文した(€2.50)。チコリ系統の青菜だったと思う。

chips
 パンは注文しなくても出てくるのだが、フライド・ポテトも注文した(€ 1.70)。

 フライドポテトはとても簡単な料理だが、美味しく作るのはかなり難しいので、料理の質の試金石的な役割を果たす。この店のものはよく出来ていたので、テストには余裕で合格である。

 以上の他、コーラ一本 (€1.60) と水道水(アテネのレストランで、「水」と注文して、無料の水道水が出てきたのは初めての経験)を飲んで、お会計は€20.30。良心的だと思う。

 特に珍しいとか、クリエイティブな料理はないけれど、ベーシックな料理を、よい素材を使って、手堅く料理していると感じられた。また行きたい店だ。

 (夕方6時か7時には閉まってしまうので注意)

Psitopoleio O Nikitas
Ag. Anargyron 19, Psirri, Athens
Tel. 210-325.25.91
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Greek Pork Chop
 2009年の9月、今度は肉を食べに行った。

 右は豚のグリル焼き。ジューシーでとても美味しい。フライドポテトかライスを選択できるようになっていて、お値段は6.50ユーロ。

Pork Lemonato
 こちらは豚肉のレモン煮(ヒリノ・レモナート)。

 やはり付け合せを選択できるようになっていたので、ライスを注文したのだが、臭くて不味い。この店ではフライドポテトを食べるのが正解らしい。豚肉は不味くはなかったが、ちょっと豚肉独特の臭み(日本の豚肉にはあまりない)がきつかった。お値段は6ユーロ。


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